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本記事では弱視治療や弱視訓練でよくある
疑問についてまとめてみました。
回答に関してはあくまで一例であることを
ご理解の上、参考にしていただけると幸い
です。
この記事を書いた人
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弱視治療眼鏡については保護者からも
よく質問される項目です。
聞かれた時にスムーズに回答できるよう、
以下のポイントを押さえておきましょう。
弱視治療眼鏡が必要な目安は以下の通り
です。
矯正視力で(1.0)出ないのが弱視で、
治療用眼鏡が必要になります。
特に+3.00D以上*の遠視の場合は、早急
な弱視治療眼鏡の装用が必要です。
*施設により度数の目安に違いがあります
また、視力の感受性期間は8歳から10歳
までと言われており、弱視治療眼鏡装用
が早ければ早いほど治療に反応しやすく
なります。
弱視治療眼鏡には補助が出ます。
補助が有効に使えるよう年齢を考慮しな
がら交換していくのがおすすめです。
対象となるのは9歳未満の弱視のお子さんで、
申請を出してから、5歳未満は1年以上経過、
5歳以上9歳未満は2年以上経過していたら
補助が適用になります。
また、レンズの真ん中に傷が入って視力に
影響している場合には、補助申請の時期に
関係なく交換します。
小さなお子さんは眼鏡を傷つけやすいものです
眼鏡チェックの時は必ずレンズの状態も観察して下さいね!
視力が(1.0)出たら眼鏡が外せると思っ
ている保護者の方は少なくありません。
特に+3.00D以上の遠視の弱視治療眼鏡を
かけている場合には、たとえ(1.0)出た
としても、視力の感受性期の間は装用する
ことが望ましいです。
遠視があるにも関わらず弱視治療眼鏡を
かけなくなってしまうと、視力が再び
下がったり、調節による内斜視が出現
してしまう場合があります。
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弱視治療中の受診に関しては、施設に
よって方針が違うことがありますが、
筆者の施設で行なっている例を以下の
観点からご紹介します。
3歳児健診の視力検査にたまたまパス
してしまうケースがあります。
パスしたからといって、100%安心とは
言えません。
最近ではスポットビジョンスクリーナー(以下、SVS)を導入している自治体も増えており、以前より弱視の見逃しが減ってきています。
しかし、SVSが導入されていない自治体
や、視力検査がたまたま上手くいって
しまった場合には、弱視が見逃されて
放置されてしまいます。
また、3歳児健診で視力検査が上手く
できなかったため、受診の指示があった
にも関わらず、
「まだ3歳だからできなかっただけかも」
と保護者の自己判断で受診をしなかった
ケースもありました。
せっかくの弱視治療のチャンスです
見逃さずにいきましょう!
というような場合には、受診を強く
おすすめします。
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弱視治療中の受診間隔は、
などによっても変わります。
*アイパッチは商標名です
例えば
■2歳で絵指標などの視力検査を嫌がってしなかった場合(SVSで大きな異常なし)
→3カ月後に再度予約して視力検査にトライ
■4歳で初めての遠視の弱視治療眼鏡を合わせた場合
→装用開始して1カ月後に眼鏡度数チェック、視力チェック、眼位チェックを兼ねて受診
■5歳でアイパッチ終日装用中の場合
→1カ月ごとに眼鏡チェック、視力チェック(健眼の視力が下がっていないか、弱視眼の視力がどのぐらい上がっているか)、眼位チェックを兼ねて受診
※あくまで一例です
弱視治療は矯正視力が(1.0)になった
途端に終えるものではありません。
これらを考慮しながら、お子さんによって
終了時期を変えていきます。
視力の感受性期である8歳から10歳ごろまで
は、軽度の遠視(+2.00Dぐらい)で視力
良好の場合であっても受診間隔を空けながら
の経過観察はしておきたいところです。
一方、視力の感受性期を過ぎた場合でも、
遠視度数が大きい症例には、眼鏡度数の
チェックと眼位チェックを兼ねながら、
定期的(半年ごとなど)に受診してもらう
ことをおすすめします。
弱視訓練に関しては家庭で行なってもら
うことが多く、保護者の協力が必要不可欠
です。
弱視訓練の重要性を理解しておくことは
もちろん、保護者へもわかりやすい言葉で
説明できるようにしておきましょう。
屈折異常弱視の中でも、特に不同視弱視
に対してアイパッチ治療が開始されます。
片眼の矯正視力がしっかりと(1.0)出た
時点で、健眼を遮蔽して弱視眼を使わせ、
視力の発達を促します。
保護者の方への説明
「視力がいい方の目を隠して、視力が出ない方の目を使わせる訓練です
8歳から10歳ごろまでは視力の発達が期待できるので、頑張っていきましょう」
という感じです。
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アイパッチをしながらの弱視訓練には
色々あります。
アイパッチは心身ともに負担が大きい
ものなので、最初はYouTubeやゲーム
など、お子さんの好きなもの(普段は
制限されがちなもの)から始めると、
抵抗なく、してくれることが多いです。
弱視治療や訓練に関しては、お子さん
によっても状況が違うため、最初は
とても難しく感じます。
しかし、お子さんや保護者の方としっ
かりとコミュニケーションを取りながら
取り組んでいくととてもやりがいの感じ
られる分野です。
当メディアには弱視に関する記事がたくさんありますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
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