今の職場に悩んでいたら・・・
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CLが見えにくいって言ってくる患者さんって結構いるけど、どう対処したらいいかよくわからないんだよね…
CLを作りたくて来院する患者さんは
たくさんいますが、CL処方について
どう対処したらいいかわからないと
感じる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、CL処方で起こりうる
トラブルについてケース別に紹介
したいと思います。
CL処方をする際のヒントになれば幸いです。
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主訴
「ずっとHCLを使っているけど、
知り合いにSCLの方が付け心地が
いいって聞いて、SCLに替えました。
たしかに付け心地はいいけど、
HCLより見づらい感じがする…
最初に合わせたときは
気にならなかったけど…」
実際にHCLを使っている方がSCLを
装用すると、
「HCLと違って、全くコロコロする感じがない。見え方も良さそう!」
と言って、初めてのSCLに満足する
ケースがほとんどです。
HCLはしばらく装用していれば
慣れてきて、最初ほどはコロコロした
感じがなくなりますが、やはりSCLの
方が装用感は優れているため、装用
直後は好印象なのです。
ところが、HCLをやめてSCLにした
患者さんから、上記のような
「SCLに替えてから、見づらい…」
という訴えをしばしば耳にします。
その理由と対処法を解説します。
HCLの装用を中止して約1~2週間で、
角膜が元の形に戻ろうとする働きが
起こり、角膜乱視の数値が変化します。
その結果、「見えにくい」という症状が
現われるのです。
HCLはその名前の通り、硬い素材で
作られているため、しばらく角膜に
乗せると、HCLの形に合わせて
角膜形状が変化します。
対して、SCLは柔らかい素材で作られ
ているため、しばらく装用したとして
も、角膜形状に影響を与えることは
ほとんどありません。
そのためHCLからSCLに替えると、
1〜2週間ぐらいで隠れた角膜乱視が
表出してきて、「見えにくい」という
症状が起こるのです。
この「見えにくい」という症状はHCLからSCLに変えるとほとんどの場合に起こってしまいます。
やっかいですよね…
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クレームにつながらないための
対処法として、以下の点に注意
して下さい。
HCLからSCLに替えると、最初は必ず
見えにくくなるということを患者さん
にきちんと伝えます。
患者さんが納得した上でSCL処方に
進んで下さい。
処方時にはSCLの度数を決定するの
ではなくもらうのではなく、数日分の
トライアルレンズをお渡しして、
後日改めて調子を聞いてから処方
した方がいい場合もあります。
あるいは、しばらく眼鏡で過ごせるなら
角膜形状が落ち着く1〜2週間後に再度
来院してもらい、正確な屈折値を測定
した上でSCL処方をしましょう。
見え方を重視するならHCLを継続
してもらうか、トーリックレンズの
処方を検討して下さい。
HCLからSCLに替えたいというときは、一度で処方するのではなく、再度来院してもらう可能性があることをしっかり伝えましょう
主訴
「遠近両用CLを使っているけど、
今まで使っていた遠近両用眼鏡と
比べて見えにくい。何で?」
普段、遠近両用眼鏡を使っていて、
遠近両用CLを使うと見えにくいと
いう方も多いものです。
ここでは見えにくいと感じる理由と
対処法について解説します。
※遠近両用CLはメーカーによる
設計の違いで見え方も変わります。
以下は一般的な解説です。
遠近両用CLは見え方に制限が多く、
眼鏡または若い頃と同じような見え方
を期待している方にとって、どうしても
満足度が低くなります。
CLは眼鏡と比べて、
など眼の状態が見え方に大きく
影響します。
特に遠近両用CLはレンズの構造が
複雑なので、見え方が影響を受け
やすいのです。
初めて遠近両用CLを使う方は50〜60代
の方が多く、若年者に比べて涙の量が
減少傾向にあることも関係しています。
さらに、遠近両用CLでは満足のいく
乱視矯正ができない可能性があります。
遠近両用トーリックレンズはほんの
一部のメーカーが販売しているだけ
なので、合わない場合にほかの
選択肢がありません。
遠近両用CLが遠近両用眼鏡と同じくらい調子よく見えているという方はほとんどいないのが現状です
処方する際どのように対処として、
遠近両用CLは万能ではなく、見え方に限界がある
ということをしっかり伝えて下さい。
遠近両用CLはやや高価なこともあり、
患者さんの意思を差し置いて処方する
とトラブルの発生につながる恐れが
あります。
まずはトライアルレンズをお渡しして、
見え方に納得してもらった上で処方して
下さい。
遠近両用CLは見え方に不満があっても、
眼鏡をかけなくて済むという整容上の
メリットもあるため、デメリットも併せ
て説明し、理解して頂いてから処方する
ようにしましょう。
遠近両用CLは万能ではない、遠近両用眼鏡とは違うものということをしっかり伝えて下さいね!
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主訴
「いつもは2weekタイプのCLを
使っていて、週末外出する時
だけ色付きサークルレンズを
使っているんだけど、夜になると
何か見づらいんだよね…」
特に女性の方で、このような訴えを
する方はたくさんいます。
ネットの通販や雑貨店で販売している
ようなカラーCLと違って、眼科で処方
する色付きサークルレンズは安全に
使えるように作られています。
しかし、それでも透明のCLに比べると
特に夜間では見づらさを感じることが多い
というのが現状です。
ここではその理由と対処法について
解説します。
※着色範囲の大きさ、瞳孔径の
開きやすさによっては見え方に
個人差があります
夜間は瞳孔が広がり、サークルレンズの
着色部分が視界にかぶってしまうことが
あり、何となくぼやけて見えてしまいます。
また、夜間は涙液量が少なくなるため、
特に乾きやすいサークルレンズは、
見づらさを自覚しやすいのです。
ただし、サークルレンズは昼間で
あれば、基本的に透明のCLとの
見え方に違いはありません。
サークルレンズは瞳孔径や涙の影響を受けにくい、明るい場所での使用に向いているのです
色付きサークルレンズを処方する
際には、
というデメリットをしっかりお伝え
して、患者さんの理解を得られてから
処方します。
特に夜間に運転するときには注意が
必要で、なるべく使用を控えた方が
いいでしょう。
普段は透明のCLを使っている患者さん
は、より見え方の違いを自覚しやすい
ので、トラブルを避けるためにも十分な
説明をして下さい。
サークルレンズは透明のCLと同じように見えるわけではありません。
使用上の注意点を丁寧に説明しましょう
今回はCL処方で起こりうるトラブルに
ついてケース別に解説しました。
基本的な事ですが、CL処方では使用上
の注意点を細かく説明することが大切
です。
説明を怠り、万が一クレームや
トラブルにつながると信頼を失う
ことになりかねません。
忙しい中で実行するのはなかなか難しい
ことですが、患者さんが誤解していないか
よく確認し、丁寧な説明をすることを
心がけてください。
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