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子どもの検査はキライじゃないけど、眼鏡処方となると経験が少なくて緊張しちゃう…うまくできるコツはないかな?
近視の子どもに対する初めての
眼鏡処方では、本人だけでなく
保護者の理解も重要です。
眼鏡や近視について、正しく
知ってもらう必要があります。
この記事では、小学校低学年の近視に
おいて、初めて遠用眼鏡を処方する
際のポイントを解説します。
検査の流れに加えて、保護者への
説明やよくある質問に対する
回答例もまとめました。
まずは、眼鏡処方の手順と
それぞれのポイントを解説します。
視力検査では、
目を細める様子がないかチェック
して下さい。
頻繁に目を細める場合は
「目を細めるクセがあると、外見が悪く見えてしまうので…」
と、保護者に眼鏡装用を納得して
もらうための理由にもなります。
矯正は調節力を考慮して、弱めの度数
からレンズを入れていきます。
「どの度数でどのくらい視力が出るか」
というデータは完全矯正度数決定の
判断材料になるため、
して下さい。
【記載例】 (0.3×-0.50) (0.6×-1.00) (0.8×-1.25) (1.0×-1.50) (1.5×-1.75) |
視力は子どもの集中力も考慮し、
ランドルト環の確実な3/5の正答
ではなく、矯正視力の大体の目安
がわかれば問題ありません。
確実に見えていそうな反応のときは
1/5で飛ばしていき、回答があやしく
なったり指標が1.0に近づいたりして
きたら2/5~3/5で確認します。
本人の集中力が続かない場合は、「弱視でない」ことだけ確認したいので1.0が1~2個合っていたら即終了してもかまいません。
視力検査の結果をもとに、
処方度数を決定します。
初めての眼鏡でも、
できれば完全矯正に近い度数が望ましい
です。
本来のクリアな見え方によって、
①脳へ正しい視覚情報が送られるため
②近視の進行を進みにくくするため
です。
しかし、
以上の場合は、装用感を優先して弱めに
合わせて下さい。
その場合は、近視の進行があった場合にはすぐに眼鏡が弱くなり、作り変えが必要になることを保護者に説明しましょう
完全矯正に近い度数で処方できた例
7歳女児 | |
完全矯正値 | R 0.5(1.2✕ -1.50D) L 0.4(1.2✕ -1.75D) |
眼鏡処方度数 | R (1.0✕ -1.25D) L (1.0✕ -1.50D) |
すでに近視が進んでおり、弱めの度数で処方した例
8歳男児 | |
完全矯正値 | R 0.2p(1.2✕ -2.75D) L 0.1 (1.2✕ -3.25D) |
眼鏡処方度数 | R (0.7✕ -1.75D) L (0.8p✕ -2.25D) |
装用テストの目的と過ごし方を
本人と保護者に説明します。
ただテスト度数をかけさせるだけだと、
ということにもなりかねません。
以下のように、具体的に説明して下さい。
装用テストの目的
「検査室では大丈夫そうでしたが 短時間の装用だったので、少し長い時間試して違和感がないかどうか確認します」
装用テスト中の過ごし方
「遠くを見たり、歩いたりして見え方を試してみて下さい。テスト中、ゲームや絵本など手元を見る作業は控えて下さい」
眼鏡を処方したら終わりではなく、
作製に関する説明も丁寧に行います。
眼鏡店を選ぶポイントは以下の通りです。
子どもの眼鏡は壊れやすく、
フィッティングもずれやすいため、
子ども向けの眼鏡をしっかり
合わせられる技術を持った眼鏡店
が良いです。
眼科と提携している眼鏡店があれば
まずそちらを案内し、ない場合や
保護者が別の場所での作製を希望
している場合は、眼鏡店の選び方を
伝えて下さい。
あまりにも安すぎる眼鏡店以外がいいでしょう
初めての眼鏡では、まず本人に
積極的に装用してもらうこと
が大切です。
そのため、フレームは本人の
好みを優先して下さい。
その上でもし可能であれば、
変形しにくいものやフィッティングが
安定しやすいものをおすすめします。
本人のモチベーションを上げることが最優先です!
眼鏡店には保証期間があり、
保証期間内であればレンズ交換が可能であること
を説明して下さい。
保証期間は3ヵ月~1年など眼鏡店に
よって異なるため、できるだけ
保証期間が長い店舗で作製を
おすすめします。
近視の進行がある場合は、保証期間が
切れる直前に眼鏡の再処方をすれば
経済的な負担なくレンズ交換ができます。
処方箋で作った眼鏡は処方箋でしか度数交換はできません
直接眼鏡店へ行かないよう伝えて下さい
保護者に説明しておきたいことと、
よく保護者から受ける質問への
回答例を紹介します。
回答例
近視の進行は身長が伸びるのと同じように眼球が大きくなることによるため、個人差も大きく何歳まで進むかはっきりとは言えない。
体や眼球の成長を完全に止めることができないように、近視の進行を完全に止めることは難しい。
今後も体の成長に伴って近視が
進行する可能性と、進行した場合は
今回処方した眼鏡を作り替える
必要があることを説明します。
また、
ということも理解してもらって下さい。
近視についての説明も付け加えると、
より理解が深まります。
回答例
基本的に眼鏡は度数が合わなくなった(見づらくなった)り、眼鏡が傷んだりしたときに作り変えるため、明確な
決まりはない。
しかし子どもは成長が早いため、顔の大きさに対して眼鏡が合っているかを定期的にチェックする必要がある。
近視の進行の早さによって、数か月~1年で作り替えます
回答例
前回受診からの期間は関係なく、本人が見づらさを訴えたり、不具合があれば都度受診してほしい。
そのようなことがなければ、半年~年に1回の受診で問題ない。
眼鏡処方後、以下のような見づらさや
不具合があれば、いつでも受診して
ほしいことを伝えます。
本人のためにも、できるだけ目に
合った度数の眼鏡が必要なこと
を説明します。
受診の期間は医師からの指示が出ることもあります
近視とはいえ、小学校低学年での
眼鏡装用に対して複雑な気持ちを
抱く保護者は多いです。
まずは保護者の気持ちに寄り添い、
信頼関係を築くことを意識してください。
無理強いや一方的な説明にならない
ように注意しながら、近視や眼鏡に
ついて正しく理解してもらうことが
大切です。
視能訓練士における「当たり前」の
知識は、一般の方にとってなじみの
ないものです。
かみ砕いた表現で、誰にでもわかりやすい説明を心がけましょう!
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