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SCLにはどんな種類がある?メリットとデメリットを解説

視能訓練士 SCL 選び方
視能訓練士

SCLって種類も多いし覚えるのが大変…。

ネットでも買えるよね?ってよく聞かれるけどなんて答えたらいいんだろう?

SCLの種類が多くて、どのレンズを
処方するのが適切なのか迷うという
ことはないでしょうか?

患者さん一人一人で使用目的や使用
頻度といった事情が違うため難しい
ところですよね。

今回はSCL種類の選び方について
解説します。

目次

SCLの種類と選び方

SCLには以下のような種類があります。

  • 1day(1日使い捨て)
  • 2week(2週間使い捨て)
  • 1month(1か月使い捨て)
  • コンベンショナル(非使い捨て)
  • 1week(連続装用)

1day(1日使い捨てレンズ)

1dayは1日ごとに新しいレンズに取り替える使い捨てSCLです。

1日ごとに取り換えるので最も清潔な
レンズと言えます。

1dayは1日に何回も付け外しはできない
ため、処方の際は一度外したらそのまま
処分
するよう案内しましょう。

ただし、レンズを保存液から出して装用
するときに失敗してしまったという場合は、
保存液にもう一度浸して再度装用できます。

メリット

  • 1日ごとに取り換えるので、衛生面で最も強い
  • ケアをする必要がないため、管理が楽
  • 眼障害が起こるリスクが低い

デメリット

  • 他の種類に比べると素材が丈夫でないため破れやすい
  • 1箱に1ヶ月分なので毎日使う場合、1日当たりのコストが最も高くなる

(1箱3,000円として年間3,000円×24箱で72,000円かかる)

こんな人におすすめ

  • 花粉症があり、アレルギー症状でレンズが汚れやすい人
  • 初めてSCLを使う人(SCLに慣れるため)
  • 普段は眼鏡やHCLを装用していて、スポーツなどでたまにSCLを使いたい人
  • 旅行で使いたい人(紛失防止)
  • SCLのケアが面倒だと感じる人
先輩視能訓練士

普段は2weekで花粉症の時期だけ1dayという使い方もおすすめです

2week(2週間交換型レンズ)

2weekは2週間ごとに新しいレンズに取り替えるSCLです。

2週間同じレンズを使い続けるため
ケア用品が必須です。

注意したいこと

  • 「開封してから14回(14日分)使える」

→土日は眼鏡で平日14日間使える

  • 「開封してから14日間で交換する」

→開封してから3日しか使っていなくても、14日経ったら交換する

間違えないように患者さんに
しっかり伝えて下さい。

メリット

  • 1箱に3ヶ月分入っているため毎日使う場合、1dayと比べてコストを抑えられる

(1箱3,000円とすると年間3,000円×8箱で24,000円+ケア用品年間約10,000~15,000円)

デメリット

  • ケアが必要なため、管理が面倒
  • ケアを怠ったり、装用期間を過ぎて使ったりすると眼障害のリスクが高くなる
  • きちんと記録しておかないとレンズ交換のタイミングがわかりにくい

こんな人におすすめ

  • SCLを毎日使う方で、なるべくコストを抑えたい人
  • 生活のリズムが安定している人
  • レンズのケアをきちんとできる人

1month(1ヶ月交換型レンズ)

1monthは1ヶ月ごとに新しいレンズに取り替える使い捨てSCLです。

1ヵ月間同じレンズを使い続けるため、
2weekより入念なケアが必要になります。

2weekに比べてレンズの素材がしっかり
している
ものが多く、取り扱いしやすい
です。

メリット

  • 2weekと同じく1箱に3ヶ月分入っているため、毎日使う場合低コストに抑えられる
  • 1ヶ月というスパンで取り替えるため、交換のタイミングを把握しやすい

デメリット

  • 2weekと同じくケアと管理が面倒
  • 眼障害のリスクが2weekよりも高い
  • 1ヵ月過ぎる前、早い段階でレンズを紛失や破損するとコスト的に損をする

こんな人におすすめ

・SCLを毎日使いたい方で、なるべくコストを抑えたい人

・レンズのケアをきちんとできる人

・生活リズムがやや不規則で1日のうちでSCLの付け外しを何回かする人

コンベンショナルレンズ(従来型レンズ)

コンベンショナルレンズは1枚のレンズを1年〜1年半使用し続けるSCLです。

同じレンズを使い続けるため
衛生面では使い捨てレンズに
劣ります。

メリット

  • 使い捨てレンズに比べると長期的には安い(2枚で15,000〜20,000円)
  • メーカーの保証制度が充実しており、眼科を受診すれば度数の変更、レンズの交換が可能
  • 破損してもある程度レンズが現存していれば交換可能

デメリット

  • 使い捨てレンズではないため汚れが蓄積しやすく、衛生面では弱い
  • 一度購入して問題がないと、定期健診を受けないままになる恐れがある

一度購入すればしばらく新しく購入
する必要がないため、SCLの中では
最もコストがかかりません。

メーカーの保証制度が充実している
レンズも多く、眼科を受診すれば
新しいレンズに交換できます。

こんな人におすすめ

  • SCLの管理がきちんとできる人
  • SCLにかかるコストを抑えたい人
  • 定期健診をきちんと受けられる人

(保証を利用すれば、診察を受けるだけで新しいレンズに替えてもらえる場合がある)

1week(連続装用型レンズ)

1weekレンズは1週間つけっぱなしが可能なレンズです。

毎日のお手入れをする必要もなく、
就寝時もつけっぱなしで構わない
のが1weekの特徴です。

メリット

  • レンズを外して洗浄する必要がない
  • つけっぱなしなのでレンズを失くしにくい
  • 1dayよりコスパが良い

デメリット

  • 自己管理を徹底しないと眼障害のリスクが非常に高い
  • アレルギー体質の人には向かない

連続装用中はレンズ洗浄は不要ですが、
一度でも外したり外れたりした場合は
つけ直す前に再度洗浄が必要
です。

1weekの使用者は少なく、1dayと迷う
ようであれば、衛生面や管理のしやすさ
からも、1dayを勧めた方が無難
です。

こんな人におすすめ

  • レンズの洗浄が面倒で、かつコストも抑えたい人
  • 装用日数の管理を徹底できる人
  • アレルギーやドライアイなど、眼症状がまったくない人

まとめ

今回はSCLの種類とネット購入に
ついて紹介しました。

SCLのネット購入は便利ですが、
思わぬトラブルにつながることが
ある
ときちんと患者さんに伝えま
しょう。

患者さんの使用目的や使用頻度を
聞いて、一番おすすめできるレンズ
を選んで下さい。

 

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