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眼科看護師に聞く「眼科ってつらい?」検査や働き方のコツを詳しく紹介!

看護学校では眼球の解剖生理くらいしか触れてこなかった看護師にとって、眼科で働くことは未知の領域であり、敬遠する方も多いかもしれません。

今回、眼科勤務の看護師である小西さん(仮名)にインタビューをし、看護師が眼科で働くメリットや人間関係を築く上で重要なポイントなどを伺いました。

眼科看護師小西さん プロフィール

  • 30代 女性
  • 既婚(子2人)
  • 看護師歴10年(手術室歴10年)
  • 総合病院勤務
  • 現在は眼科クリニックに勤務

勤務するクリニックの環境

  • 眼科手術がメインのクリニック
  • 最新の検査、手術機器が揃っている
  • 1日の外来人数平均150人(多いときは200人)
  • 手術は週に1回(白内障がメイン、件数は10~20件)

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目次

看護師になったきっかけ

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小西さんが看護師になったきっかけはなんですか?

眼科看護師小西さん

高校時代にスポーツをしていたことがきっかけでした

高校時代にバレーボール部にいてよくお世話になっていたので、最初は理学療法士に興味があったのです。

しかし理学療法士の将来性を考えたとき、働ける場所が限られていることもあり、少し間口が狭くなるなと感じていました。

「より患者さんに近く、どの診療科でも働ける、学ぶことができる職種がいい」と考え、看護師になろうと決めました。

眼科の看護師としてで働こうと思った経緯

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どうして眼科で看護師をしようと思ったのですか?

眼科看護師小西さん

総合病院で担当した眼科手術で一気に興味を引かれたのが始まりです

看護師国家試験では眼科領域はそれほど重要な科目ではないため、私自身ほとんど眼科について知らず、苦手意識がありました。

眼疾患も、白内障や緑内障について触れる程度の学習しかしていませんでしたね。

ところが総合病院で眼科手術の担当になったところ、何もかもが初めての経験で「眼科って楽しい!」と思うようになりました。

その結果「もっと専門的に目について知りたい」と思い、眼科クリニックへの転職を決めたのです。

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眼科看護師の業務内容

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眼科看護師さんの業務内容はどのようなものでしょうか?

眼科看護師小西さん

私の勤務先の場合は、診察の介助や滅菌管理などがメインです

外来では、問診をとって患者さんの情報を医師に伝える、診察室への呼び入れや診察の補助をする、レーザーや眼処置中の頭位の固定などの介助をし、手術が決まった患者さんには手術のインフォームドコンセントを行なう、などがあります。

手術業務では、滅菌物の管理を筆頭に、手術に必要な器械の選出や器械出し、外回り作業として左右眼の間違いがないか、眼内レンズは合っているかの確認を行ないます。

外来では検査に携わることもありますが、ほとんどの器械は高性能で、ボタンを押すだけで簡単に測定できるものばかりです。

検査は眼圧検査、屈折検査、OCT(眼底三次元画像解析)、視野検査などを行ないますが、それほど難しくはありません。

眼科看護師が知るべき視能訓練士について

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視能訓練士という職業があることは知っていましたか?

眼科看護師小西さん

実は眼科クリニックへ転職するまで知りませんでした…

「眼科で検査をする人がいる」ということは知っていましたが、視能訓練士という資格があることは全く知りませんでした。

わからないことはなんでも視能訓練士さんに聞けるし、きちんと検査も教えてくれるので、とても頼りになります。

視能訓練士さんとお互いを尊重し合いながら働くことは、眼科看護師にとってとても大切なことです。おかげでシンプルな検査結果も読めるようになり、仕事がさらに楽しくなりました。

お互いに「自分が上」と思うのではなく、それぞれの得意なことを教え合い、協力し合うことで良好な関係が築けると思います。

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眼科看護師で良かったと思うこと

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眼科看護師になって良かったと思うことはなんですか?

眼科看護師小西さん

眼の知識がどんどん身についたことです!

看護師はとにかく「眼科が怖い」のです。今まで知る機会がなく、検査も何をしているかわからないし、点眼薬もややこしくて、看護師にとって眼科とは不安だらけの診療科なのです。

私の場合、その「知らない知識を知りたい」気持ちが強かったこともあり、眼科クリニックで目のことに詳しくなれたのが良かったですね。

病態や点眼薬の全体像が見えるようになったおかげで、眼科を知らない看護師さんとの橋渡し役にもなれたのが嬉しいです。

眼科看護師でつらかったこと

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逆に、つらいことはどんなことがありますか?

眼科看護師小西さん

手術件数によっては休憩時間が不規則になることですね

私が働いている眼科クリニックでは手術がメインなので、一般的な眼科よりも手術件数が多いのです。

三次救急に行くような状態の患者さん以外は全部引き受けるような環境なので、時には網膜剥離などの緊急手術が入ることもあります。

そうなると休憩1時間を分割して取らざるを得ないこともあり、昼休みが不規則になりがちです。

ただ、患者さんは失明するかどうかという状態なので、やむを得ないことではありますね。

眼科に向いている看護師とは

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どんな看護師さんが眼科に向いていると思いますか?

眼科看護師小西さん

学ぶ意欲があればどんな方でも向いています!

病棟勤務より心身ともに負担が少ないのは確かですが、単に「楽をしたい」という方には向いていません。看護師にとって眼科は新しい領域なので、いろいろ学び直さなければならないことがほとんどです。

めげずに学ぶ意欲を持ち、自主的に業務の効率化を測ろうとする方に向いていますね。

そのほか、ブランクがある、復職したい方で「久しぶりだから自信がないな…」という方にもおすすめです。これまでの看護技術を生かすというよりは、新しいことを覚える必要がある分野ですので。

バリバリ働きたいなら手術をたくさん行っている施設、もう少しゆったり働きたいなら手術件数が少ない施設を選ぶと、理想的な働き方ができると思います。

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今後どのような眼科看護師になりたいか

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最後に、小西さんは今後どのような眼科看護師になりたいか、未来像を教えて下さい

眼科看護師小西さん

職種に関係なく「対話」できる看護師になりたいと思っています

既存の知識に満足することなく、どんな症状の患者さんにも対応できるようになりたいです。

最終的には医師や視能訓練士さんに提案したり、一緒に対話ができたりするような存在を目指しています。

気持ちよく働くためにはコミュニケーションが一番大事だと思っています。

「違う職種だから話せない」ではなくて、違っても話し合える、お互いを尊敬し合える、一緒に学んでいける、そんな看護師になりたいですね。

Contact 編集部

小西さん、貴重なお話ありがとうございました!

眼科看護師の忙しさは、勤務先が

  • 手術を実施しているか
  • 手術の件数はどのくらいか

によっても左右されます。

検査は視能訓練士が主に行うため、看護師の負担は大きくありません。

新しい知識を学びたい、ブランクがあり不安、という方は眼科への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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