患者さんの検査意欲をうまく引き出せる視能訓練士の特徴3選
視能訓練士の検査業務には、
患者さんの協力が不可欠です。
そのため、検査がうまい視能訓練士は
患者さんの検査意欲を引き出すのに
優れています。
検査意欲を引き出すためには、
具体的に何をすれば良いのでしょうか。
検査がうまい視能訓練士は患者さんとの
やり取りの中に3つの特徴があります。
患者さんの検査意欲を引き出すメリットや
どうすればできるのかを具体的に解説
患者さんの検査意欲を引き出すメリット
患者さんが検査に意欲を出してくれると
視能訓練士側にも患者さん側にも
メリットがあります。
- 視能訓練士側のメリット:
検査を行いやすくなる - 患者さん側のメリット:
医療の質が上がる
これらについて、ここからは
詳しくご紹介します。
視能訓練士側のメリット【検査を行いやすくなる】
患者さんが検査に協力してくれると、
検査がしやすくなります。
検査がしやすいと、より正確に早く
行うことができます。
視能訓練士は常に「正確さ」と「早さ」
を求められる職種です。
正確な検査とは再検査が必要なく、
患者さんが検査方法と目的を理解している
ことです。
検査結果にコミュニケーション不足による食い違いがなくなります
素早い検査とは、再説明などの無駄な時間
がなく、効率のいい検査ができることです。
患者さんの集中力が高い状態で検査ができて
いるため、検査の精度が上がります。
- 上司からの評価が上がる
- 給料が上がる可能性がある
- 眼科の評判が上がる
- 患者さんとのコミュニケーションで
ストレスがなくなる - 視能訓練士として働くことが楽しくなる
このように、視能訓練士側のメリットは
多いでしょう。
患者さんの検査意欲を引き出せる
優秀な視能訓練士を目指して下さい。
患者さん側のメリット【医療の質が上がる】
検査をうまく行うことは、患者さんに
とっても大きなメリットがあります。
それは、医療の質が向上することです。
眼科での診療は、
検査結果に基づいて行われます。
検査結果が正確でなかったり、
日によって変わってしまうと医師側も
的確な診断を行うことができません。
- 治療をベストなタイミングで開始できる
- 眼疾患の兆候をいち早く発見できる
- 検査者が信頼できると、患者の治療意欲が上がる
- 有益な情報が得られる
高齢化が進む中、眼科への定期的な
通院は多くの人に欠かせません。
選ばれる眼科になるには、視能訓練士が
患者さんと良好なコミュニケーションを
取れることが非常に重要です。
視能訓練士のがんばりが、患者さんの目の健康を守ることに直結します
検査意欲を引き出せる視能訓練士の特徴3選
患者さんと良好なコミュニケーションを
取り、正確な検査をするためにはコツが
あります。
- やる気が出る声かけをしている
- 聞き上手
- 患者さんに合わせた対応ができる
これらの具体的な方法について
詳しく解説します。
やる気が出る声かけをしている
患者さんが検査にやる気を出して
くれるかどうかは、声かけ次第です。
- 患者さんの協力が不可欠であることを伝える
- 患者さんが理解できるように伝える
- 名前で呼び掛けて、大切なことが伝わるようにする
患者さんのやる気を引き出すためには、
検査の目的を理解してもらうよう説明します。
「充血してるだけだから検査やりたくないな」
という患者さんに対しては目的をしっかり
伝えます。
※検査目的がいまいち理解できないとき
には以下のような言い回しも効果的です。
また、患者さんの名前を呼ぶと
伝わりやすいです!
検査は患者さんとの共同作業であると
理解してもらうことが大切です。
聞き上手である
眼科に来院される患者さんは、
なんらかの不安な気持ちを
抱えています。
検査をすることばかりに意識が
いきがちですが、患者さんの話を
聞くことで検査意欲の向上に
つながります。
最終的には検査を早く終えられるでしょう。
話を聞く際は、相手の目を見ることと
共感の相づちを意識するとより効果的です。
★ワンポイントアドバイス
「ちゃんと聞いてますよ」と分かってもらうために、相づちは多めにしましょう!
首を縦に振ることは肯定の合図です。
患者さんの気持ちに寄り添う
ホスピタリティの精神は欠かせません。
簡単な方法ですが、患者さんに安心感を
与えることができます。
患者さんに合わせた対応ができる
患者さんの様子を観察し、一人ひとりの
その日の状態に合わせた対応を心掛け
ましょう。
体調が悪そうな患者さんに対して
通常通り明るく接するのは良くありません。
気遣いと配慮を用いて、テキパキ検査する方が良いでしょう。
★ワンポイントアドバイス
急いでる様子の患者さんには率直に「お急ぎですか?」と聞いてOK!
患者さんの様子に気付かないふりを
して検査を進めるのは良くありません。
待ち時間が長くてイライラしている場合には
お待たせして申し訳ありません。
今から3つの検査をして、診察、その後お会計の順番です。
長くても1時間以内には終わると思います。
と具体的に説明しましょう。
【番外編】検査意欲がなくなるNG例
患者さんが検査意欲を無くしてしまう可能性があります。
- 元気がない
- 話を聞かない、さえぎる
- あいさつをきちんとしない
- ネガティブなワードを使う
(「だめですね」など)
自分が当てはまる場合は、注意しましょう
うまく検査を行って仕事のストレスを減らそう
患者さんの協力を得てうまく検査できる
スキルが身につけば、視能訓練士としての
仕事が楽しいと思うようになります。
また、患者さんが検査に前向きになる
ことは患者さん自身のためでもあります。
視能訓練士はその手助けのために、
自信を持って検査の目的を説明しましょう。
検査のコツについてさらに詳しく
知りたい方は、検査・臨床の記事を
ご覧下さい。