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【第1巻:眼科医療事務が覚えること】〜眼科の特徴とやりがい〜

眼科クリニックの医療事務に興味があるけれど、他の診療科との違いはあるのかな?自分に向いているのかな?と迷っている人もたくさんいらっしゃいます。

そこで本記事では、眼科の医療事務の特色ややりがいについて、眼科で5年の勤務歴がある医療事務がわかりやすく解説していきます。

ぜひ、最後までお読み下さい。

この記事を書いた人

  • 医療事務ライター
  • 40代 女性
  • 既婚(子ども2人)
  • 医療事務歴 12年
  • 眼科医療事務歴 5年

勤務していたクリニックの環境

  • 一般眼科診療と眼鏡処方がメインのクリニック
  • 1日の外来人数平均60人
  • 医師1名、視能訓練士1名、看護師1名、医療事務3名体制

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目次

眼科医療事務はどんな感じ?6つの特色

眼科では他の診療科と異なる特色があります。

異なる点や注意点について、実体験を交えながら解説していきます。

患者さんとのコミュニケーションが取るのが難しい取りづらい

医療事務の大切な仕事の一つは、患者さんの受付や誘導です。眼科クリニックは目が不自由な患者さんや、高齢の患者さんがたくさん来院されます。

高齢の患者さんは耳も聞こえにくいことがあり、散瞳中や目の病気にかかっているととても不安を抱えている状態です。

クリニックではわかりやすい動線が考えられていますが、適切な声かけは患者さんの満足度に直結します。

最初は「突然声をかけて患者さんを驚かせてしまう」といった失敗もありましたが

  • 私が受付スタッフであることを名乗る
  • 安心してもらったあとは患者さんの言葉に耳を傾ける

ことを意識してコミュニケーションを取れるようになりました。

季節ごとの患者数の変動が激しい

眼科クリニックは、季節ごとの患者数の変動がとても大きいのが特徴です。特に学校健診の時期は視力矯正が必要な学童期の子どもたちがたくさん来院します。

私が勤務していた眼科クリニックは住宅地にあったため、近隣の小中学校の検診日をあらかじめ把握してシフトを組むなど工夫をしていました。

コンタクトレンズの在庫管理を任されることも

眼科クリニックによっては、コンタクトレンズの処方や販売をしており、在庫管理や発注を医療事務が任されていることもあります。

視力検査等、処方に必要な検査は視能訓練士や看護師が担当します。

定期的に来院する患者さんが多い

同じ患者さんが定期的に通院されるのも眼科クリニックの特徴です。

同じ検査と処置、そして薬の処方であることが多く、診療報酬算定がパターン化できるのは覚えやすいところでした。

眼科ならではの診療報酬

眼科の診療報酬の算定は、検査と処置の種類が多いのが特徴で、検査と処置の組み合わせによっては算定が不可であるなど複雑です。

さらに、処置や検査をしたのが片側なのか両眼なのかの確認も重要になります。

クリニックへ入ったばかりの頃にチェック漏れがあったのは、苦い経験でした。

眼科の診療報酬算定は覚えれば簡単

先ほども書いた通り、眼科では定期的な検査や治療、薬をもらうために来院される患者さんが一定数いらっしゃいます。

例えば、白内障の予防のために通院されている人であれば、よほどの変化がなければ同じ検査と処置そして薬の処方で終了です。

そのため、疾患別の検査や処置をまとめて覚える、またはシートなどにまとめることで、診療報酬算定の間違いを減らせます。

眼科医療事務で気づいたこと

他の診療科と比較して、眼科の医療事務で特に感じたことを紹介します。

患者さんへの目配り気配りが大切

どの診療科でも言えることですが、眼科では患者さんへの気配りが特に欠かせません。高齢の患者さんが多く、五感の一つである視覚に異常を覚えているためです。

会計が終わったからといって患者さんから目を離すことは、インシデントやクレームにつながります。

散瞳中の患者さんへはコメディカルスタッフが声をかけますが、忙しい時は医療事務も積極的に応対しましょう。

他職種をサポートしたり連携をとったりすると、患者さんはもちろんスタッフ間の雰囲気も和やかになった経験があります。

私も以前は他の診療科の医療事務でした。

そんな他科医療事務の経験者が、眼科クリニックで戸惑いがちな点についてまとめてみます。

検査名を覚えること

眼科には特有の検査や医療機器、処置がたくさんあり、そのほとんどが略称で呼ばれることから、最初はわからない言葉だらけでとても困りました。

医師と看護師、視能訓練士が話している内容が暗号のように感じたこともあります。

管理する物品が多いこと

私が勤めていたクリニックでは、医師の診療環境(診察室内)や医療機器周り(検査室)の環境整備も医療事務の仕事でした。

また、コンタクトレンズも取り扱っていたため、医療事務が管理する物品数の多さに負担を感じました。

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眼科に向いている医療事務の特徴とは?

それでは私自身の経験を踏まえて、どんな人が眼科の医療事務に向いているかについて解説していきます。

眼科の診療報酬を楽しめる人

眼科の診療報酬は細かくて大変です。だからこそ、算定漏れチェックシートを作ったり、見直したりと創意工夫できるところはやりがいがあります。

眼科クリニックの医師の考え方によって、加算の取り方などルールが異なることも考えられます。

柔軟な対応ときめ細かなチェックができる人は、眼科の医療事務に向いていると言えるでしょう。

高齢者と接するのが好きな人

加齢に伴う目の不具合や疾患は、想像以上につらいものです。

眼科クリニックの医療事務は、そんなつらい状態にある高齢者の患者さんと接する機会がとても多くなります。

患者さんの不自由な気持ちに寄り添える人は、ぜひ眼科の医療事務を目指して下さい。

物品の管理や発注が得意な人

眼科クリニックの医療事務は、扱う物品の種類が多く発注もしなければなりません。

しかし、整理整頓が得意で、物の管理や受発注を楽しく感じる人にはとても向いている職場だと言えます。

まとめ

眼科クリニックならではの特色と私の実体験から、眼科の医療事務に向いている人について考えてみました。

私は診療報酬の算定が楽しく、共有するチェックシートを作成して他のスタッフに喜んでもらえたという経験があります。

また、一緒に働く事務の中には「物品の管理なら任せて」という頼もしい人もいました。

自分の個性や得意な面を活かしつつ人に喜んでもらえる、それが眼科の医療事務だと考えています。

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