【検査を嫌がる子どもへの対応】小児視力検査の悩みを解決「前編」

眼科にいる子供
この記事でわかること

小児視力検査の方法

小児の視力検査は、弱視の予防や
治療のためにとても大切です。

しかし、小児は検査を嫌がったり
泣いてしまったりと検査協力が
得られない
ことに加え、
集中力が続かないという特徴があります。

そのため、思うようなに検査ができず、
小児視力検査に自信が持てないという人も
少なくないでしょう。

この記事では、視能訓練士として
多くの小児検査を経験してきた私が、
小児視力検査での悩みに対して、
解決策を紹介します。

小児視力検査に悩んでいる方人は、
ぜひ参考にしてください。

目次

自己紹介

私は視能訓練士として約8年間、
病院やクリニックでの勤務経験があります。

勤務先には小児専門外来があったり、
小児の患者数が多かったりと、
小児検査には日常的に関わってきました。

視能訓練士になって1~2年目の頃は、
小児の視力検査がうまくできずに
悩んでいました。

しかし、先輩の検査を参考に実践したり、
何症例も検査を行ったりしていくうちに、
少しずつ小児視力検査のポイントが
わかるようになってきました。

こんなときどうする?|
小児視力検査の悩みと解決策

外来の小児視力検査において、
悩みがちな2つの点についての
解決策をまとめました。

  • 検査を嫌がる・泣きじゃくる
  • 集中力が続かない

悩み|検査を嫌がる・泣きじゃくる

視力検査は自覚的検査のため、検査協力を
得ることが不可欠です。しかし、小児の場合、
検査を始めることすら
できない場合も多いでしょう。

具体的には、以下のような状態です。

  • 「検査室に入ってきたときから
    機嫌が悪く、何をするにも嫌がって
    検査に応じてくれない」
  • 「手持ちレフを近づける、検眼枠を
    かけようとするなど、検査しようとすると
    泣きじゃくってしまう」 など。

解決策|不安や恐怖を
取り除くことを意識

小児が検査を嫌がったり
泣いてしまったりするときは、
不安や恐怖を感じている可能性があります。

そのため、まずは「検査は怖くない・痛くない」ということを伝えて、
安心してもらうことを意識しましょう。

具体的には、以下のような方法が効果的です。

  • 保護者のひざの上に座る、だっこ
    してもらうなど安心できる環境をつくる
  • 手持ちレフを嫌がる場合は
    まず保護者にのぞいてもらう
    ※「〇〇(好きなキャラクター)が見えるよ!」など、興味を引くような
    ことを言ってもらうとより効果的
  • 検眼枠や遮蔽を嫌がる場合もまずは
    保護者にやってもらい、その姿を見せる

    ※「わあ!よく見える!」
    「海賊みたいでかっこいい!」などポジ
    ティブなことを言ってもらうとより効果的
  • 調節麻痺剤の点眼を嫌がる場合は
    いきなり点眼するのではなく、
    まず本人の手の甲などにつける

また、必要以上に検査を嫌がったり
泣きじゃくっていたりする場合は、
「機嫌が悪い」ことが原因の場合もあります。

無理に検査を続行せずに、一度待合室に
戻って休憩する、可能であれば保護者と
一緒に院内を散歩したり、少し時間を
置いて気分転換をさせてみましょう。

悩み|集中力が続かない

小児の集中力が続かないのは
当たり前のことですが、わかっていても
うまく対応できないという人もいるでしょう。

小児の集中力には個人差があるため、
同じ年齢でも集中力は異なります。
また、その日の気分や調子によっても
ばらつくことが多いため「前回できた検査」が
今回もできるとは限りません。

検査の計画を立てる際は、集中力が続く時間を
予測することが大切です。

解決策|検査の順番を工夫する

症例にとって、診察に必要な最低限の
情報(検査結果)は何か?を考えて、
事前に検査の順番を組んでおきましょう。

検査前から準備することによって、
自分自身も落ち着いて検査に望めます。

単調な検査にならないように
検査の順番を意識することも大切です。

症例にもよりますが、TSTなどの
立体視検査を途中で挟むことで、
気分転換になる場合もあります。

また、集中力やモチベーションを保つには、
小児が好きなこと、興味があることを
声かけや検査に取り入れるのも効果的です。

検査前に保護者に確認しておくとよいでしょう。

「声かけの例」

  • 「ずーっと見てたら(視標に)
    〇〇が出てくるかもしれないよ!?
  • 「(検査ができたら)すごい!
    〇〇みたいにかっこいいね!」

保護者とのコミュニケーションも重要

小児視力検査をスムーズに行うためには、
保護者の協力が不可欠です。

検査中の声かけはもちろん、
普段の様子や小児が好きなものの
情報を共有してもらうことができれば、
より効率的な検査計画を立てられるでしょう。

保護者と接する際には笑顔や話し方を意識し、
信頼してもらえるような
コミュニケーションを心がけてください。

診察に直接関わることは、視能訓練士の
立場として話せないこともありますが
「近視とは?遠視とは?」など
基本的なことはわかりやすい言葉で
説明できるようにしておくとよいでしょう。

小児視力検査のまとめ

大人の検査とは違い、思うようにいかない
小児の視力検査は大変です。

しかし、事前にその症例にとって最低限必要な
検査は何か、どのような順番で検査するか、
しっかりと準備をしておくことで
落ち着いて検査に望めるでしょう。

検査者が焦ってしまうと、その焦りや不安が
小児に伝わってしまうこともあります。

まずは「検査は怖くない」
ということを伝え、少しでも検査に
興味を持ってもらうことを意識しましょう。

眼科にいる子供

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この記事を書いた人

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