【インタビュー】Webデザイナーとして医療系ベンチャー企業へ転職した視能訓練士

視能訓練士を退職後、SNS運用やWeb制作会社へのキャリアを経て、医療系ベンチャー企業に転職を果たした田辺さんにインタビューを行ないました。

現在は視能訓練士の経験を活かしながらWebデザイナーとして活躍している田辺さんに、企業転職のコツをお聞きします。

経歴、前職の業務内容は

手術業務にも携わりたかったので、白内障手術に力を入れている個人クリニックに転職し、救急疾患の患者さんの対応なども行ないました。

他にも視能訓練士としてキャリアアップしたいという気持ちはありましたが、子育てが忙しく、正社員だったこともあり、クリニック一筋で十数年経験を積んできました。

転職を考えた理由は

知人から声をかけられて始めたSNS運用や広報のアルバイトを皮きりに、そこから独学でwebデザインやマーケティング、プログラミングのスキルを勉強しました。

一時期は完全に眼科と離れ、Web制作会社と業務委託契約を結び、Webスキルを磨いてきました。

Web制作の仕事は充実していましたが、

「せっかく十年以上働いてきたのだから、視能訓練士の経験を活かして就ける仕事はないだろうか」

と思い、眼科以外で新しい働き方を模索していました。

入社企業に決めた理由とは

私が行きたかった企業では他社にはない熱量があり、新しい医療ジャンルのサービス開発にとても魅力を感じました。

これまで培ってきた医療の経験と、独学で得たWebデザインの知識を掛け合わせて仕事ができると知り、応募することに決めました。

面接は全てオンライン。

直接社長と顔を合わせてお互いの熱量の確認、企業の目指す未来、私に課せられる役割などを具体的に面談し、ここでならキャリアを無駄にせず新しいスキルも磨けると思いましたね。

転職してどう変わったか

私の場合はベンチャー企業なので、臨床時代のような「与えられた仕事をこなす」のではなく、積極的に課題を見つけ、アイデアを出し、どうすれば問題が解決するか、日々頭を使っています。

現在はwebデザインをメインに、臨床経験のある医療従事者（視能訓練士）としての意見を求められつつ、毎日オンラインでディスカッションしながら仕事を進めています。

転職活動はどのように行なったか

自分が何をしたくて、何ができるか、何を求められているか、私自身がわかっていなかったこともあり、転職サイトを十分に活用できませんでした。

医療機関への転職なら自分でやり方も分かっていますが、「医療職から企業」となると、求人の探し方や転職活動の仕方もまるで違います。

私の場合たまたまいい企業と出会えましたが、転職エージェントを利用すればもっとスムーズに多くの選択肢に出会えたと思います。

企業へ転職しようとする人にアドバイスは

これまでと違った視点で新しい働き方ができます。

ただし、ベンチャー企業は不安定な部分もあり、柔軟な思考が必要でもあるため、超安定志向の人、受動的な人には向きません。

医療機関で働いてきたというキャリアが役に立つ企業は必ずあるので、とにかく諦めずに求人を探し続けるといいと思います。

今後の抱負

特にマーケティングやコピーライティングは長期的にも役に立つ知識なので、力を入れたいと思います。

視能訓練士である自分のことも好きなので、新しい医療機器の開発にアンテナを張って、常に情報を更新したいです。