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【視能訓練士の新しい将来性】医療機器メーカーの年収や仕事内容を詳しく解説

「医療機器メーカーに興味があるけど、仕事内容や給料がどうなっているのか知りたい」

「視能訓練士の資格を活かして転職することはできるんだろうか」

臨床に飽きたり、年収アップを望んでいたりする視能訓練士には、医療機器メーカーへの転職が向いています。

今回は医療機器メーカーに転職を希望している人のために、医療機器メーカーの業務内容や収入、転職のメリットやデメリットなどを詳しく解説します。

視能訓練士の資格を活かしながら、新しい環境に挑戦してみませんか。

目次

視能訓練士が医療機器メーカーに転職は可能

視能訓練士が医療機器メーカーに転職することは可能です。

特に眼科医療機器メーカーはキャリアを活かしやすく、志望動機も結びつけやすいのでおすすめです。

「視能訓練士免許必須」の求人募集は少ないですが、うまく出会えれば他業種のライバルがいなくなるので、転職活動を進めやすくなります。

「未経験歓迎」の求人の場合は一般人と混じっての転職活動となるものの、仕事内容によっては視能訓練士としてのアドバンテージを存分に活かせるでしょう。

主な眼科医療機器メーカー

代表的な眼科医療機器メーカーは次の通りです。

眼科医療機器メーカー例
  • 株式会社トプコン
  • 株式会社ニデック
  • 株式会社トーメー
  • 株式会社イナミ
  • カールツァイスメディテック株式会社
  • 株式会社ニコンソリューションズ
  • 株式会社NEITZ
  • HOYA株式会社
  • 株式会社コーナン・メディカル
  • エイエムオージャパン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

視能訓練士にとっては馴染みのある会社名ばかりであり、転職先の候補としてモチベーションも上がるはずです。

視能訓練士が医療機器メーカーに転職するメリット・デメリット

4つのメリット

①給料が大幅にアップする

医療機器メーカーの年収は、上限も下限も視能訓練士の年収より大幅にアップします。

取扱器機は数百万~数千万円するため、一人当たりの売上額が高額になり、高い給与水準を維持できるのです。

常に一定の需要があるので、景気に左右されにくいという特徴もあります。

②視能訓練士のスキルを活かした営業活動ができる

視能訓練士として医療機器に触れ、その特徴や特性、メリットやデメリット、「こうだったらいいのに」という現場ならではの要望を理解できているので、商品にどのような価値があり、どう売り込めばいいのかわかります。

③営業先で信頼関係を築きやすい

臨床現場での苦労やよくある話に共感できるので、渉外を受け持つ担当者(視能訓練士や看護師)や眼科医とのコミュニケーションがスムーズに行きます。

「かゆい所に手が届く」提案やサポートをすることで、営業先との信頼関係を築きやすいでしょう。

④福利厚生が充実している企業が多い

医療機器メーカーは福利厚生が整っている企業が多く、長期休暇や介護・育児休暇、リフレッシュ休暇、ボランティア休暇など、眼科勤務では考えられないような名目の休暇が充実しています。

2つのデメリット

①求人数はそれほど多くない

視能訓練士限定で求人募集をかけているメーカー自体少なく、かなり倍率が高いのがデメリットです。

常にアンテナを張り巡らせつつ転職サポートを活用し、なるべく迅速かつ効率的に行動すると、少ないチャンスを掴むことができるでしょう。

②臨床現場のスキルは活用できなくなる

各種検査や眼鏡処方など臨床ならではのスキルは、直接的には役に立たなくなり、これ以上のスキルアップも望めなくなります。

ただし視能訓練士としての経験を営業活動に十二分に活かせるため、これまでのキャリアが無駄になることは一切ありません。

医療機器メーカーの年収

医療機器メーカーの平均年収は視能訓練士に比べて軒並み高いのが特徴です。

年収の一例

企業名年収例
視能訓練士(眼科)300万~600万円
平均430万円*
中央値300万~400万円
トーメー400万~600万
平均500万円**
エイエムオージャパン
(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
500万~600万円
平均550万**
社名非公開500万~800万円 

*視能訓練士実態調査報告書では「所得」表記だが比較しやすくするため年収として表記

**enライトハウスより参照

視能訓練士の年収の中央値(最も人数が多い値)が300万~400万円なので、

視能訓練士の中で最も多くの人がもらっている年収が、メーカーの最低年収より低い

ことがわかります。

医療機器メーカーの仕事内容

医療機器メーカーに転職した場合、次のような職種があります。

  • 営業職
  • クリニカルスペシャリスト
  • マーケティング・コミュニケーション

※業務内容は一例です

営業職

  • 眼科で医療機器の取り扱い説明
  • 眼科からの相談窓口役
  • 製品のアフターサービスを実施
  • ディーラーへの販売も担当

眼科に定期的に出入りし、眼科スタッフとのコミュニケーションを取りつつ、自社製品の販売からアフターフォローまで担当します。

クリニカルスペシャリスト

  • 医療機器の取り扱い説明の実施
  • 説明会や研究会の実施
  • 必要データの収集・分析
  • 学会への出張

より医療資格の臨床経験を活かせるのがクリニカルスペシャリストです。

医療機関との橋渡しから研究や学会まで、専門性の高い業務内容で幅広く活躍できます。

マーケティング・コミュニケーション

  • 市場調査
  • 広報
  • 営業企画
  • 自社セミナー主催

一つ一つの製品ではなく、メーカーそのもののブランディングや認知度を上げる広報活動を行ない、自社製品に対する購買意欲を高める業務を指します。

医療機器メーカーの求人募集状況

医療機器メーカーの求人は営業職、事務職、エンジニアなど多岐に渡るため、大手から中小企業まで常に求人が出ています。

景気に左右されることなく需要があり、比較的安定した業界ですが、年収も高いことから優秀な応募者との競争になります。

眼科医療機器メーカー、あるいは視能訓練士の有資格者に限定した求人であれば他の職種より優位に立てるので、募集を発見したらすぐに行動を起こした方がいいでしょう。

最近はVR視野計、ポータブル眼底カメラなど、眼科医療機器の新開発が進んでいるため、デジタルヘルス分野での求人募集にも期待できます。

医療機器メーカーへの転職がお勧めな人

年収を上げたい人

視能訓練士の年収に限界を感じており、もっと収入を増やしたいと考えている人には医療機器メーカーがお勧めです。

視能訓練士の平均年収は、メーカーの最低年収と同程度なので、メーカーに転職できれば確実に年収アップが期待できます。

視能訓練士の経験を活かしたい人

視能訓練士のキャリアを活かして、働き方の選択肢の幅を広げたい人にはピッタリです。

「視能訓練士は眼科でしか働けない」と思い込み、視野が狭くなっている人も少なくありません。

これまで培ってきた経験を無駄にすることなく、新しいジャンルで働いてみたい人は挑戦する価値があります。

医療機器に興味がある人

各種検査機器や手術関連の医療機器に興味を持ち、器械についてもっと詳しく知りたい、器械の良さをもっと広めたいと考えている人もメーカーに向いています。

医療機器の開発や医療のデジタル化に携わるなど、医療業界の新しい未来に関わる働き方ができる可能性があります。

医療機器メーカーへの転職が向いていない人

視能訓練士としてスキルアップを図ったり、患者さんと接したりしたい人は、メーカーへの転職は向いていません。

メーカーの顧客は眼科や健診施設であり、患者さんではないからです。

ただし、優れた医療機器を導入してもらえれば、結果的に患者さんの目を助け、守ることにつながります。

直接関わりがなくなっても、間接的に患者さんの役に立てるのが医療機器メーカーなのです。

まとめ

視能訓練士の年収は決して高いとは言えず、働き方と収入が見合っていないと不満に感じている人も多いようです。

視能訓練士としてどうしても現場を離れたくないのであれば、そのまま眼科で技術を磨き続けた方がいいです。

しかし、視能訓練士の経験を活かして新しい働き方をしたい人、もっと年収アップを望みたい人は、ぜひ医療機器メーカーへの転職に挑戦すべきです。

新しいジャンルでの転職活動は簡単ではないため、転職サポートの活用もご検討下さい。

フルタイムで働きながら、メーカーへの転職活動をスムーズに行なえます。

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