【自己分析の方法】視能訓練士の就活で最初にやるべき3ステップ
視能訓練士の就活で、最初に手を
付けることは
- 自己分析
- 目標設定
です。
この記事では、自己分析と目標設定
について、具体的なやり方も交え
ながらわかりやすく解説します。
STEP1 自己分析|自分の特徴や価値観を洗い出す
自己分析では自分自身とじっくり
向き合い、
- 長所
- 短所
- 価値観
- 目指す働き方
- 視能訓練士像
などを深堀りしていきます。
重要ポイント
- 自分を振り返る「自分史」
- 他人からの分析「他己分析」
自分を振り返る「自分史」
自分史の作り方
過去に取り組んだこと頑張ったことの中で
- なぜそのように感じたのか
- そこから学んだことは何か
- 失敗をどう克服したか
- 感情が動いた場面は何か(楽しい、苦しい、悔しい)
用意するもの
- 紙とペン
自分史の例
紙やノートに、思いつく限り
自分の感情が動いた歴史を
書き連ねていきます。
部活動
高校ではバスケットボール部、大学ではダンス部に所属。
部活をやっているときがとても楽しく、印象に残っている。
- チームで一つの目標に向かって努力することに喜びを感じる
- 試合で負けて涙したが、チームで支え合って部活を続けたことに価値を感じる
- 人との関係性やコミュニケーションに価値を感じる
自分史から分かったこと
- 協調性があってコミュニケーション能力が高い
- 打たれ強く継続力がある
「視能訓練士になろうと思ったきっかけ」も過去のエピソードから関連付けやすくなりますよ
周囲の人から見た自分「他己分析」
他己分析のやり方
- 事前に自分史を振り返っておく
- 友人に真面目に回答してもらうよう伝える
- 他己分析の質問を用意しておく
- 「自分が見る自分」と「他人が見る自分」とのギャップを認識する
用意するもの
- 紙とペン
- 質問用紙
他己分析の質問例
質問事項
- 第一印象は?
- 第一印象と現在の印象にギャップはあるか?
- 長所、短所は?
- 改善したほうがよいところは?
- 自分がいてよかったと思ったエピソードは?
- 自分との関わりで思い出に残っているエピソードは?
他己分析から分かること
- 自分は思っていたより気が利くようだ
- 自分は思っていたより真面目に見られるようだ
- 自分は思っていたより失言が多いようだ(気をつけよう)
他己分析は具体的な質問をするほど効果的です。
特にエピソードは説得力のある自己PRにも繋がるため、積極的に聞き出しましょう!
STEP2 視能訓練士について理解を深める
次の目標設定に向けて、「視能訓練士」
という職業について理解を深めましょう。
視能訓練士の働き方|病院の種類
視能訓練士の働き方は病院の種類に
よっても異なります。
視能訓練士が勤務する眼科
- 大学病院の眼科
- 総合病院の眼科
- 眼科専門病院
- 屈折矯正専門病院(レーシックやICLなど)
- 個人眼科クリニック
また、雇用形態も常勤勤務に加え、
パート勤務や複数の眼科で空き時間
を利用して働くスポット勤務などが
あります。
パートやスポット勤務はある程度の臨床経験が必要ですが、将来の働き方を考える上で、選択肢の一つとして知っておくといいですね
視能訓練士の将来性|需要はある
視能訓練士の将来性が不安!?
「器械による検査業務がメインなので、技術の進歩で視能訓練士の需要がなくなるのではないか?」
結論から言うと、
視能訓練士は飽和せず需要もなくなりません。
- 視能訓練士は約16,000人(※1)
- 眼科医は約13,700人(※2)
眼科医1人当たり視能訓練士2人は必要!
確かに眼科医に対して視能訓練士の数は足りていませんね
(※1)2019年視能訓練士協会調査(※2)2010年日本眼科医会調査)
また、将来的にAI化や検査器機の
高性能化が進んだとしても、
「視能訓練士にしかできない検査」
は存在します。
- 斜視弱視の検査や訓練
- 小児の視力検査(泣いている子供のモチベーションを高めるなど)
- ロービジョンケア(拡大鏡など患者さんに合った補助具の選定)
今後はこのような、視能訓練士に
しかできないスキルを磨いていく
ことが大切です。
自己分析は病院見学の前に済ませておくのが理想です!
STEP3 目標設定|理想の視能訓練士像を明確にする
なりたい視能訓練士像を設定する
自己分析をもとに、
- どんな働き方がしたいのか?
- どんな視能訓練士になりたいのか?
- 学びたい・興味がある分野はあるか?
※斜視弱視や網膜硝子体など
と、就活の軸となる目標を設定します。
ここでしっかりと目標設定を行なうと、自分に合った病院が選びやすくなります。
こんな視能訓練士になりたい!
- 忙しい病院で働いて視能訓練士としてのキャリアを積みたい
- 一人一人の患者さんとじっくり向き合いたい
- 仕事とプライベートのバランスを大事にしたい
- 患者さんに信頼されるような視能訓練士になりたい
- 斜視弱視検査や訓練ができるようになりたい
- 眼底カメラやFA(造影検査)ができるようになりたい
自己分析を志望先選びに活かす具体例
具体例①
「多くの症例や検査を経験し、視能訓練士としてのキャリアを積みたい」
病院選び
- 症例数の多い大学病院や、大規模総合病院など
- 先輩視能訓練士からの指導が受けられる環境
- 学会や勉強会の参加などに力を入れている施設
具体例②
「眼底カメラやFA/斜視弱視検査や訓練に興味がある」
病院選び
- 病院の専門で選ぶ(斜弱専門、網膜硝子体専門など)
- 視能訓練士がさせてもらえる検査の範囲で選ぶ
(中には医師がFA撮影、また全て医師の指示を仰ぎ弱視治療・訓練を行う施設もある)
具体例③
「働き方がイメージできない」
「どの分野に興味があるかわからない」
病院選び
どの施設でも需要が高い検査や、難易度の高い検査が経験できる施設を選ぶ
- 白内障の術前検査
- GP
- 超音波Aモード
- FA
最初の就職先はとても重要ですね
まとめ
一般職とは異なり、すでに職業が
決まっている視能訓練士においても、
自己分析はとても重要です。
自己分析をしっかり行ない、自分の
特徴や価値観を理解しておけば、
病院選びや履歴書・面接の自己PR
の際にも役立ちます。
自分自身とじっくり向き合い、就活の第一歩を踏み出しましょう。