【質問回答】視能訓練士30歳男性「妻に収入、増やしてって言われました…」

2025 8/14

「結婚式・住宅・子ども。お金のことを考えると、今の年収では不安」――30歳前後の男性視能訓練士から届く、もっとも多い悩みです。今回の記事は、視能訓練士（年収380万円／30歳）からの相談に、Contactキャリアのキャリアアドバイザーが動画の流れに沿って答えた内容を、読みやすくまとめたものです。

この記事では、必要年収の決め方、「失敗とは何か」の整理、医療機関に残るか・環境を変えるかの判断軸までを具体的に解説します。読み終える頃には、今日から取れる一歩がはっきり見えるはずです。

文章を読むのが面倒な方は動画をご覧ください。

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この記事を読むメリット

収入目標を数字で可視化する手順がわかる
「どこを変えれば年収が上がるのか」の考え方がつかめる
Contactキャリアの無料相談・面接練習をどう活用するか、具体像が持てる

相談内容

今回のご相談者は30歳の男性で、現在の年収は約380万円。近い将来に結婚式やマイホーム購入を考えており、「最低でも400万円、できれば500万円まで収入を伸ばしたい」という目標を持っています。一方で、「転職に失敗して生活設計が崩れるのが怖い」という不安も抱えています。さらに、同じORTとして働く妻からも『もっと収入を上げてほしい』という要望があり、どのように行動すべきか迷っている――そんな背景でした。

1. 最初にやること：いくら必要かを具体化する

はじめの一歩は、必要な年収額を数字で決めることです。ぼんやり「増やしたい」では、行動が決まりません。次の3つを紙に書き出してみましょう。

1）固定費（家賃・通信・保険・交通など）
2）変動費（食費・日用品・レジャー・教育）
3）貯蓄・投資・将来費（結婚式、引っ越し、頭金、出産費用など）

例として、結婚式300万円、地方での住宅3000万円の頭金、子ども1〜2人の学費…と置けば、年間の貯蓄目標から世帯年収の必要額が見えてきます。ここで大事なのは、ご自身の年収だけでなく、世帯年収で設計すること。さらに、ペアローンを組む／組まないの方針も、早めに夫婦で話し合っておくと逆算がしやすくなります。

ポイント：目標年収に理由をセットで持つと、面接や社内交渉で説得力が上がります。たとえば「来年の結婚式・2年後の住宅頭金のために年収450万円が必要。業務では○○を改善し、××の成果で貢献します」と、数字＋貢献案まで言えると強いです。

2. 「転職の失敗」って何？を言語化する

動画では、「失敗を自分の言葉で定義する」ことを最初に勧めています。多くの方が、正体のない不安にブレーキをかけられているだけです。書き出して整理すると、致命的な失敗はほぼ起こりにくいと気づけます。

年収が下がる失敗：年収380万円→下がるケースは稀。求人選びと交渉で回避できます。
人間関係の失敗：入ってみないと分からない部分。事前リサーチ（社員口コミ、面談時の逆質問、現場見学）が現実的な対策です。
キャリアの遠回り：5年後の到達点を仮置きし、そこから逆算して選ぶ。道のりが描ければ「遠回り」の不安は小さくなります。

ここでの結論はシンプル。動かないことが、いちばんの失敗です。医療機関の給与は、診療報酬と患者数に強く縛られます。10年後も420〜450万円前後で頭打ち……それを受け入れられるかが分かれ目になります。

3. 医療機関に残る？環境を変える？判断のしかた

病院は患者の健康が最優先。一方、企業は患者価値にくわえて利益も重視します。この違いが、給与の伸び方と評価されるスキルを変えます。

医療機関に残る道：患者数が多い・自由診療比率が高い施設へ移れば、上振れの余地あり。ただし制度の上限は残ります。
企業に移る道：医療機器メーカー、ヘルスケアIT、カスタマーサクセスなど。成果が給与に反映されやすく、500万円超を目指しやすい環境もあります。

どちらを選ぶにしても、評価されるのは再現性のある成果です。臨床スキルを数字とストーリーに変換して語れるようにしておきましょう。

4. 男性ORTならではの事情と、家族を守る一歩

動画では、男性は20代後半から急に焦りが来るという話が出ました。周りに女性が多い職場だと、若い頃は金銭面の危機感が薄くなりがち。ところが結婚・子どもを機に一気に現実味を帯びます。ここで迷うより、家族と目標額を共有し、期限を決めるのがコツです。

例：「1年以内に年収450万円へ。難しければ企業も含めて選択肢を広げる」。こうしてスケジュールと条件を明確にして動くと、迷いが減り、パートナーの安心感も高まります。

5. 事例：行動した人が結果を変えた

動画の最後では、20代前半に企業へ転職した事例が紹介されました。はじめは医療機関より年収がやや下がったものの、1年半後には400万円台中盤、次の昇進で500万円台に到達見込み。共通点は、準備→応募→改善を短いサイクルで回し続けたことです。いまは動いた人からチャンスを掴む時代。完璧を待つより、小さく速く動いた人が勝ちやすいのです。

まとめ：迷いを分解し、期限を決めて動く

不安の正体をはっきり言葉にできれば、それは漠然としたモヤモヤから、数字で見える具体的なタスクに変わります。例えば「必要な年収はいくらか」をまず決め、それを5年後に達成すると仮定して逆算します。そうすれば、今やるべき行動が明確になります。動かないことこそが本当の失敗です。家族のためにも、自分の将来のためにも、期限を決めて勇気を出して一歩を踏み出すことが、最も早く目標に近づく方法です。