視能訓練士が年収を上げるための方法

2025 7/02

視能訓練士として働いていて、「今の年収に不満がある」「このままの環境でいいのだろうか？」と感じたことはありませんか？日本視能訓練士協会の調査によると、30代の視能訓練士の平均年収は360万円〜400万円台前半。一方で、首都圏クリニックの上位層は500万円を超えるケースも増えています。この差を生むのは、環境と戦略の違いです。

今回は、視能訓練士専門のキャリア支援を行う「Contactキャリア」の知見をもとに、年収を上げるために実践すべき4つの方法を解説します。この記事を読むことで、自分の強みをどう活かし、どんな環境を選べば年収アップにつながるかが見えてくるはずです。

文章を読むのが面倒な方は動画をご覧ください。

Contactキャリアでは視能訓練士から企業転職へ向けた転職エージェントサービスを提供しています。少しでも今のキャリアに悩んでいる方は、お気軽に以下のLINEより無料のキャリア相談のご連絡をください！

LINEで視能訓練士の企業転職/キャリア相談する

この記事を読むメリット

年収が上がりやすい視能訓練士の特徴が分かる
検査スキル以外に必要とされる＋αの要素が見えてくる
バイトや副業の活用方法を具体的に理解できる
今すぐ実践できるキャリア戦略のヒントが手に入る

1. 検査スキルは“絶対条件”

年収アップを目指すなら、まず第一に検査スキルの向上が必要です。中には「今の職場では学べない」という声もありますが、それを言い訳にしてしまうと医師側からの評価は上がりません。

スキルアップの具体策

外勤で最新機器が揃う施設へ週1回入り、OCT／ERGなど未経験の検査を習得
学会やメーカー主催のハンズオンセミナーを活用し、短期集中で技術を吸収
習得した内容を“検査プロトコル”として院内共有し、リーダーシップを示す

こうした行動がポートフォリオとなり、待遇交渉時の強力な武器になります。

また、スキル向上は単に年収アップだけでなく、自信にもつながります。日々の診療の中で「自分の判断や検査がクリニックの診療精度を高めている」と実感できれば、仕事そのもののやりがいも格段に高まります。

2. ＋αのスキルで差別化する

検査ができるだけでは、他の視能訓練士との差別化は難しい時代です。

例えば：

医療事務スキル → レセプトを自走できれば、月数十万円の外注費削減に貢献
DX推進 → 電子カルテやLINE予約導入を提案・運用し、患者満足度を向上
マネジメント経験 → 新人教育フローを整備し、離職率を下げる

“検査＋事務”や“検査＋マネジメント”というスキル掛け算が、待遇交渉を有利にします。

また、＋αスキルの中には、接遇力やカウンセリング力といった“ソフトスキル”も含まれます。これらは目に見えにくいものの、患者対応における安心感や信頼形成に直結するため、クリニックの評判向上やリピート率にも影響します。

さらに、こうしたスキルを院内のチームマネジメントや後輩指導に活かすことで、周囲の生産性向上にもつながります。これは結果的に、経営面での評価にも波及し、年収アップという形で反映されやすくなります。

3. 自由診療に飛び込む

自由診療の現場は視能訓練士にとって年収アップの穴場です。レーシック・ICL・老眼治療クリニックでは、患者単価が高く収入に直結するスキルも求められます。加えて「インフォームドコンセント力」「カウンセリング力」が磨かれるため、将来企業転職を視野に入れる場合もアピール材料になります。

自由診療では、スピード感のある現場対応・売上意識・患者満足度向上といった、保険診療ではなかなか求められないスキルが身につきます。そのため、一般の眼科クリニックから転職した視能訓練士にとっては、最初は戸惑う場面も多いですが、一段上のスキル習得と報酬アップを同時に実現できる貴重な環境です。

抵抗感があるなら、まず見学会や説明会で雰囲気を確認してみると良いでしょう。

また、自由診療はマーケティング要素も強く、SNSや広告運用、顧客対応のロジックを学ぶ機会もあります。これらのスキルは、今後独立開業やコンサルティング業務に進む場合にも大きな武器となります。

保険診療との最大の違いは、“成果が給与に直結する仕組み”がある点です。自費診療では、予約件数やカウンセリング対応が売上に直結するため、スタッフの貢献がより明確に数値化され、成果に応じたインセンティブが設定されることもあります。自分の頑張りが評価されやすい環境を求めている方には、非常に相性の良い職場と言えるでしょう。