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「眼鏡作製技能士とは?」詳細と新潟医療福祉大学で取得するメリット

新潟医療福祉大学 視能訓練士 眼鏡作製技能士

日本初、眼鏡作製技能士と視能訓練士のダブルライセンスが取得可能な新潟医療福祉大学の生方先生に、「視能訓練士が眼鏡作製技能士の資格を取得する意義」について詳しくお聞きしました。

眼鏡作製技能士とは何か、どのようなカリキュラムなのか、実際に特例講習*を受講した生方先生の感想も交えてお伝えします。

*特例講習とは

すでに認定眼鏡士**の資格を持っている者に対し、眼鏡作製技能士への移行に必要な講習と試験を合わせたもの。

**認定眼鏡士とは

眼鏡作製に関わる民間の認定資格。2022年3月をもって当該試験制度が終了。資格保有者は特例講習の受講・受験によって眼鏡作製技能士へ移行できる。

インタビュー新潟医療福祉大学 生方先生
視機能科学科
生方先生

略歴

眼鏡店勤務

視能訓練士免許取得

眼科勤務

新潟医療福祉大学教員

眼鏡作製技能士取得

目次

眼鏡作製技能士とは

眼鏡作製技能士とは

2022年より開始された眼鏡作製の国家検定資格。

受験にあたっては、眼鏡素材、眼鏡作製、接遇・マナー、関係法規等に関する「学科試験」と視力測定、レンズの加工、フィッティングに関する「実技試験」によって評価される。

新潟医療福祉大学の想い

視能訓練士は眼や視覚の専門職である一方、眼鏡作製の過程では、度数選定が主たるものとなる。

眼鏡は度数測定から加工、フィッティングまで含めて完成するものであり、眼鏡製作の知識を学ぶことで患者満足度が上がり、臨床に活かせるように教育したい。

なぜ眼鏡作製技能士を取得できるカリキュラムを設置したのか

Contact依田

眼鏡作製技能士を取得できるカリキュラムを組んだ理由は何でしょうか?

生方先生

視能訓練士が社会貢献できる範囲を広げたかったからです

一般的に医療機関は、痛みや病気など何らかの不具合がある患者さんが来院するものですが、眼科に限って言えば、目に病気がなくても「眼鏡がほしい」というだけで受診される特殊な診療科だと思います。

眼鏡はすべての人が一生に一度は使う機会がありますよね。小児なら斜視弱視の視能矯正の分野、中高生は学校近視、40~50代以降は老眼鏡や遠近両用など、ほとんどの方が一生のうちに一度は使うことになるはずです。

視能訓練士の眼科業務は多岐に渡りますが、社会貢献できる分野を特化させられるとすれば、それは眼鏡分野だと考えています。

眼鏡というものに対し、視能訓練士が知識やスキルに長けているという現われになるのが眼鏡作製技能士の資格取得だと思うのです。

眼鏡作製技能士 視能訓練士 新潟医療福祉大学

例えば、眼鏡の処方箋を希望して来院された患者さんに対して、視能訓練士は眼鏡度数の選定までを担当していますが、眼鏡作製技能士として携われると、選定した度数に適した眼鏡フレームやレンズ素材についてもアドバイスができます。

そうすると視能訓練士が眼科と眼鏡店との橋渡しの役割を果たせるので、患者さんに対する貢献性も高まると思うのです。

また「眼鏡作製技能士も取得できる」ということで、ワンランク上の視能訓練士になれる教育の質が保証される、と考えたのが始まりですね。

眼鏡作製技能士の資格を新潟医療福祉大学で取得するメリット

Contact依田

ほかでもない新潟医療福祉大学で眼鏡作製技能士を取得するメリットは何ですか?

生方先生

眼科領域の学習のベースラインがしっかりできていることです

視能訓練士の本分のほかに、眼鏡作製という付加価値があるということが他の視能訓練士養成校や眼鏡専門学校との違いですね。

資格取得するまでの学ぶ道筋は同じだと思いますが、視能訓練士養成校で取得できる一つのメリットとして、眼科分野や視機能、検査といったベースの知識にかなり厚みを持たせた状態で、眼鏡の知識を上乗せできる点があります。

専門学校では何年も眼鏡についてのみ学ぶことになりますが、本学では2年生まで眼や視覚、検査に関する土台をしっかり築いて、3年生から希望制で眼鏡作製技能士の特別講習を並行させています。

専門学校よりは特別な環境で広く深い知識を学べると思います。

眼鏡作製技能士 視能訓練士 新潟医療福祉大学

また眼鏡作製技能士資格の取得によって、眼科だけに限らず、眼鏡店や眼鏡フレーム・レンズメーカーのような就職先の幅が広がるということも大きなメリットだと感じます。

このカリキュラムを実施するにあたり、現在では私を含む2名の眼鏡作製技能士が指導者として携わっています。私自身、もとは眼鏡店出身であり、眼鏡店、眼科での経験を経て、現在は視能訓練士教育を行っています。

もう一人、長年、眼鏡学校の校長をされてきた先生がおり、眼科×眼鏡×教育をかけ合わせた、ハイブリッドな教育体制が実現しています。

眼鏡作製技能士の費用や勉強内容について

Contact依田

眼鏡作製技能士の取得にかかる費用は何が必要ですか?

生方先生

学科+実技+試験会場までの遠征費用が必要です

眼鏡作製技能士の学科試験には8,900円、実技試験には29,900円がかかり、これに加えて試験会場までの交通費や宿泊費が生じます。

会場は北海道から福岡の各主要都市にあり、新潟の場合は仙台か東京で受験することになります。

4月に学科試験、その1か月後に合格発表があり、合格者が7~8月に行なわれる実技試験を受験できる仕組みです。

実技試験には「視力の測定」「フィッティング」「レンズ加工」があります。

Contact依田

必要な勉強量や学習のスケジュールはどのようになっていますか?

生方先生

定員5名、週に1回、約1年かけて育成します

現在のところ、眼鏡作製技能士の本学における眼鏡作製技能士の育成カリキュラムは定員5名で、今回は約10名の応募がありました。

2年生の終わりに説明会が行なわれ資格の概要やメリットを説明した上で、志願する学生さんが応募します。

受講生は、3年生の4~5月から週1回、2コマずつの授業を、視能訓練士の学習と並行して受講します。

3~4か月かけて、まずは学科的な内容を集中講義しますが、視能訓練士の学外実習が入る3年生の後期では、5名全員が揃って受講することが難しくなります。そこで、さらに少人数になることを逆手に取り、実技面をていねいに育てるのがこの時期です。

学外実習が12月頃には終わり、眼鏡の実技演習も全員が同じレベルまで達したところで、年明けから3月いっぱいまで模擬試験を繰り返して、4月の国家検定対策をしていくという流れになります。

眼鏡作製技能士の試験内容について

Contact依田

試験内容は視能訓練士国家試験と重なる部分が多いのでしょうか?

生方先生

4~5割ほどが同じような範囲で、残りは技術や接遇マナーなどですね

テキストを見てみると、4~5割は2年生までの授業内容で分かるのではないか、といった印象です。

残りの半分は3年生で専門的に学ばないと分からないような内容で、眼鏡作製の工程やレンズ・フレームの素材、フィッティング技術など眼鏡に特化した部分が占めています。

さらに、技術面だけでなく接遇マナーや一般常識、関連法規(例えばレンズの削りカスはどのような廃棄物になるか、など)も含まれています。

学習内容のベースとしては、半分くらいの知識をすでに持っているという前提で、70%の合格ラインまで眼鏡の知識・技術を付け加えていくというイメージですね。

2級は、眼鏡業界の基礎的な部分、しっかりお客さんのニーズをくみ取って対応できるようになることが求められていて、学科試験も比較的シンプルです。

1級では、後輩を育てられる、トレンドをきちんと押さえていくといったような眼鏡作製技能士であることが求められており、学科試験の難易度もやや上がります。

眼鏡作製技能士を取得した生方先生の感想

眼鏡作製技能士 視能訓練士 新潟医療福祉大学
Contact依田

実際に受験してみた感想や指導する上で気づいたことはありますか?

生方先生

眼鏡作製の社会的な重要性や座学のみで教育する難しさを知る機会となりましたね

眼鏡作製技能士の教科書には、専門知識や眼科との連携はもちろんのこと、眼鏡作製技能士が世に果たす役割や関連法規など、環境問題への配慮にも触れられていました。

眼鏡作製に関する立ち位置は、社会的にも重要な役割を担っているんだな、というのが率直な感想です。

指導する立場としてなかなか伝わりにくいと思った点は、座学の講義では実際に見ないと分からないような内容が含まれていることでした。特にフレームやレンズの素材については、紙面上だけでは質感の違いも伝わりにくいものです。

文字と写真だけではなく、YouTubeで眼鏡作製の過程を見せるなどで代用し、理解を深めるように心がけていました。今後は実地に即した教え方も工夫していきたいですね。

どんな想いを持った学生に向いている資格か

Contact依田

眼鏡作製技能士の取得はどのような学生におすすめですか?

生方先生

視覚をサポートしたい、自分をブランディングしたいという人におすすめです

学力が選考基準ではありますが、多くの人が使う眼鏡を通じて視覚のサポートをしたいという想いを持った方をどんどん輩出していきたいと思います。

もちろん、単純に自分のブランディングでもかまいません。眼鏡作製技能士のスキル、ライセンスがあることを活かして、社会のためになることをしたいという想いを持った方に、ぜひ受験して頂きたいですね。

眼鏡は使用する度数や環境が人それぞれ違うため、丁寧にヒアリングをしなければならないものです。患者さんの不安を解消できる、患者さんのためにできる限りのことをする、といった志の持ち主に向いている資格だと思います。

Contact依田

眼鏡作製技能士の重要性や視能訓練士が並行して取得するメリットがよくわかりました。

生方先生、どうもありがとうございました!

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新潟医療福祉大学 視能訓練士 眼鏡作製技能士

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