「開業前に知りたい」開業するメリットは?

クリニック

医師のキャリアの中で大きな分岐点となるのが「開業するか、しないか」という選択ではないでしょうか。勤務医として経験を積んでいくと必ずこの選択が頭をよぎると思います。

実家が開業医でもないと、開業に対しての理解も浅く、メリットなどを知る機会は少ないかもしれません。本記事では開業前に知っておきたい開業のメリットについてご紹介します。

目次

「診療」自分の裁量や判断で仕事をできる

勤務医として働いていると、勤務先の医療機関や上司の方針に従う必要があります。しかし、開業医はすべてを自分で決定することができます。

開業医になるとどう変わるのか、具体的にご紹介します。

自分の理想とする医療を追求できる

勤務医として働いている時に、「もっとこうすれば効率アップできるのに」「こう治療すればこの患者さんはもっと良くなるはずなのに」と思うことはありませんか?

勤務医は何かを決めるごとに現場にいない院長や看護部長などの承認を通す必要や、上司の機嫌を損なわないよう配慮する必要があります。また、医療機関によっては設備がないため理想の医療を患者さんに提供できないこともあるでしょう。

開業医になるとそのような悩みはすべて解決します。自分自身が医療機関のトップとなり、仕事のやり方を決定し、自分の理想とする医療を患者さんに提供することができます。また、必要な設備を購入する決定権も自分にあります。

勤務地を選ぶことができる

大学医局に所属している場合は人事権を大学が握っているため、人事異動が必須です。県外の勤務地や、中には離島への勤務を命じられた人もいるでしょう。

結婚、出産、育児、親の介護、とライフステージが変化するにつれて医局の人事異動にストレスを感じる医師も少なくありません。

開業する際は自分自身で勤務地を選ぶことができます。数年ごとに引っ越しをする必要や子供の転校などを心配する必要もありません。

一緒に働く人を選ぶことができる

勤務医では同じ医療機関の医師、同じ職場に配属されたスタッフと働くのが普通です。その中ではどうしても自分に合う人と合わない人が出てきます。

しかし、開業するとスタッフを採用するのも自分です。自分で募集をかけ、欲しい人材を面接して採用することができます。「一緒に働きたい」と思う人とだけ働くことができます。

「自由度」働き方を自分で選べる

勤務医は提示された勤務日、勤務時間で働きます。勤務時間が長時間となりやすく、家族の時間、趣味の時間を取りにくいことも多いでしょう。しかし、開業医は自分で働き方を選ぶことができます。

働く曜日、時間を自分で決めることができる

家族の時間をしっかり取りたいと思えば土日、祝日を休診日に設定することもできたり、空いている平日にゴルフがしたければ平日を休診日に設定することもできます。

育児もあるから朝早くと夕方は仕事ができない、となれば平日の昼のみ開業することも自由です。

当直やオンコール、休日の急な呼び出しはない

勤務医にとって大きな負担となる当直やオンコール、休日夜間の呼び出しは開業医になるとなくなります。

入院ベッドのないクリニックであれば休日に患者さんのことを気にかける必要もありません。もちろん自分で働き方を設定できるため、休日や夜間に重きを置いて地域の夜間診療所として開業することも可能です。

バリバリ働くのも自由

ワークライフバランスを追い求めることだけが「働き方の自由」ではありません。働く世代がなかなか受診できない悩みを解決したいという思いから、休日、夜間もバリバリ働く医師もいます。

また、現代は寿命100年時代です。リタイア後の生活費が不安な医師も多いことでしょう。勤務医には定年があるため、定年退職後は非常勤の勤務先を探すしかありません。

一方、開業医に定年はありません。自分に体力があれば何歳でも開業医を続けることができます。生涯現役を貫くもよし、親族に医院承継するもよしです。最近では第三者継承も盛んに行われており、今後も選択肢として増えてくるでしょう。

「給料」経済的に勤務医より有利になる

現在勤務医の方にとって一番気になるところかもしれません。勤務医と開業医の収入について、比較してみましょう。

開業医は勤務医の約1.8倍の年収

令和3年に厚生労働省が行った「第23回医療経済実態調査報告」では勤務医の平均年収が1467万円、開業医の平均年収が2729万円と報告されています。なんと年収は1.8倍にもなります。

40〜50代の医師が子供の教育費を理由に開業していくのもうなずけます。

税制面での違い

平均年収で開業医は勤務医を大きく上回りましたが、それ以外に税制面でも開業医は有利になります。勤務医の年収は給与ですが、開業医の年収は事業所得です。

事業所得では経費として税引き前のお金を使用することができます。細かい計算はここでは紹介しませんが、年収1200万円の開業医と利益1200万円の開業医では、開業医の方が自由に使えるお金が増えることになります。

努力が利益として返ってくる

勤務医の場合は月額の給料が決まっていて、それが大きく増えることはありません。残業や当直、オンコールの手当はあっても、それで給料が大きく変わることはありません。

たくさん患者さんを診て、たくさん手術して病院の利益を上げても、それは病院の利益となります。

しかし、開業医が努力をしてクリニックの収益を伸ばすと、それがそのまま利益として自分に返ってきます。収入が増える嬉しさだけでなく、自分の努力が数字として返ってくることで大きな達成感を得ることもできます。

まとめ

いかがでしたか?医師が開業する場合、借入金や家族の反対など、さまざまな壁があると思います。開業医のメリットがわからず、不安ばかりが先行して尻込みしてしまう方もいるかもしれません。

開業することは不安だと思いますが、その不安を乗り越えた先にメリットもたくさんあります。

事業を始める時は「理想の医療を提供したい」「こんな生活がしてみたい」という勢いも大事です。本記事が開業に向けた後押しとなれば幸いです。

参考:厚生労働省「第23回医療経済実態調査報告」

よろしければシェアお願いします。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

眼科開業医向けメディア「眼科経営ナビ」は眼科に特化した採用・マーケティング支援を行う株式会社Contactが運営するメディアです。クリニックの集患、採用の記事やこれから開業される方向けにお役立ち情報をお届けしています。
また、眼科医向け院内インタビューも実施しています。
ご興味ある方はご連絡ください。

コメント

コメントする

目次
閉じる