スタッフの教育方法について

クリニックを経営していく上で、スタッフの教育に関して、頭を抱えている方はいませんか?

クリニックの院長は医師であるだけでなく、経営者でもあります。
勤務医時代に経験しなかった「雇用主と被雇用者」という特殊な関係性から、勤務医時代にはうまくこなせていたスタッフ教育にとまどう院長も多くいらっしゃいます。
本記事ではクリニックの院長がスタッフ教育で押さえるべきポイントと具体的なスタッフの教育方法についてご紹介します。

目次

クリニックにおけるスタッフ教育の重要性

スタッフ教育は経営者である院長の責任であることを肝に銘じておきましょう。
スタッフ教育が十分でないと、「このクリニックはなんなんだ。院長は何をやってるんだ。」と患者さんから思われてしまいます。

しかし、一方で、スタッフがしっかり各自の役割を果たし、患者さんに好印象を与えることができれば、
「このクリニックはしっかりしている。院長の教育が行き届いているんだな」と患者さんに思っていただけます。

Googleマップなどの口コミサイトを見ると、スタッフに関するコメントが数多く寄せられていることからも、スタッフの対応が患者満足度に直結していることがわかります。

また、スタッフ教育の効果は患者満足度だけではありません。しっかりと教育されたスタッフがいることで、一緒に働くスタッフや新入職員の満足度も向上し、離職率の低下にもつながります。

スタッフ教育で気をつけるポイント

ここからはスタッフを教育する上で気を付けるべきポイントをご紹介します。

理念の共有

就職時面接から共有できればそれがベストですが、すでに入職しているスタッフでも理念共有は重要です。

クリニックが地域でどのような役割を果たしていくのか、どのような医療を提供することができるのか、提供する医療によって患者様にどうなって欲しいのか。クリニックの方向性、ゴールを示し、全員で同じ方を向くことが重要です。

院内ルール周知

上述した理念共有にも通じるところですが、就業規則や身だしなみ、業務の役割分担を周知しましょう。
スタッフによって対応が異なる、ということがないようにしましょう。

業務オペレーションの見える化

スタッフと言ってもクリニックに勤務するスタッフは医療事務、看護師、視能訓練士など、さまざまな職種がいます。

そして、各スタッフがどのように仕事をしているかは同じクリニックに勤めていてもなかなかわからないものです。
わからないと、職種間に「壁」ができてしまいますし、オペレーションがスムーズに機能しません。他職種がどのように仕事するのか、お互いに見える化しましょう。他職種の動きを把握することで、お互いに思いやりが生まれ、オペレーションがスムーズになります。

知識・技術の向上

スタッフ教育と聞いて、医師が真っ先に思いつくのはこの知識・技術向上かもしれません。しかし、知識や技術は急がなくても時間とともに自然と身についていきます。焦らずじっくり進めましょう。

叱ってはいけない

スタッフを教育する際には叱らないようにしましょう。叱咤激励こそ教育だと考えている方も多いですが、叱られると人間はミスを隠すようになります。それではスタッフ教育は進みません。

「そんなことわかってる。」とお思いかもしれませんが、医師であり、経営者である院長の発言は院長自身が思う以上に大きな影響力を持ちます。

少し助言したつもりがスタッフには叱られたと受け取られることも少なくないのです。おすすめな方法は必ず1つ褒めることです。褒めてから修正点を伝えるようにしてみましょう。お世辞だと思われても構いません。それでも褒められるのは嬉しいことなのです。

具体的にどうやって教育していくか

気をつけるポイントを把握したら、ここからは具体的にどんな方法でスタッフを教育していくと良いかご紹介します。

毎日朝礼を行う

クリニックの理念を共有することとして有用です。形だけでも構いません。

形だけでも毎日の朝礼を始め、理念を繰り返し伝えることでスタッフの勤務態度が変わり、オペレーションがスムーズになった事例もあります。

業務フローの確認

実際に手を動かして確認しましょう。できるだけ本番に近い状態で、スタッフに患者役をさせるのも良いです。実際に動いて業務フローを確認することで、話し合いだけでは出てこなかった問題点を洗い出すことができます。

この時重要なのは他職種のスタッフを業務フロー確認に参加させることです。一度見ておくだけでもオペレーションの見える化につながります。

プリセプターの配置

スタッフにも新入職員の教育に参加してもらいましょう。新入職員はわからないことがあると誰に聞けば良いか明確になり、プリセプターはアウトプットの場を得ることでさらなる知識・技術向上につながります。

教育カリキュラム、スキルマップ作成

安定したスタッフ教育を繰り返し行うためには教育カリキュラムがかかせません。入職後にどこから、どの順番に教育したら良いかわかるようにスキルマップを作成することも有効です。次に習得すべき業務が何かわかれば新入職員が自ら予習することも可能です。

教育内容を絞る

繁忙期に入職した場合はスタッフ教育が後回しになってしまうこともあるでしょう。
その場合には教育内容を絞ることが有効です。まずは器具の洗浄だけ完璧に覚えてもらい、繁忙期の間はその業務だけ行っていただきます。そして繁忙期が過ぎたら他の業務についても教育を行っていきます。

しかし、繁忙期であっても理念の共有はしっかり行っておきましょう。業務フローの確認や知識、技術の教育は後回しでも大丈夫です。

まとめ

本記事を読んでいただいた院長先生はスタッフ教育に苦手意識を持っていることと思います。
しかし、先生が苦手に思うことは他のクリニックの院長も苦手に思っていることです。スタッフ教育のノウハウがクリニックに蓄積されれば、他のクリニックとの差別化につながります。

あらためて、スタッフ教育のノウハウが蓄積されたクリニックとはどのようなクリニックなのでしょうか。
それは「院長が動かなくてもスタッフがスタッフを教育してくれる仕組みになっている」クリニックです。ぜひ、本記事をクリニックの仕組みづくりに役立ててください。

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この記事を書いた人

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